うさんくさい笑みと共に毎日囁かれ続ける愛の言葉。
戯れに付き合う必要など無いと、聞き流していたはずなのに。
早くここから逃げなければならないのに。
その声に、言葉に、与えられる熱に、どういう訳か愛されていると錯覚しそうになる。
「…ねーわ」
ノクティスの周りには年上の男性が多い。
その中で最もノクティスに愛情を注いでくれたレギスは既に亡く、存命時も殆ど会えず、あの暖かな手を、眼差しを、温もりを恋しく思っていたのは確かだ。
父に次いで愛情を与えてくれたイグニスにも暫く会えておらず、心配や申し訳なさと同時に、寂しく感じているのも確かだ。
アーデンに絆される要素を無理矢理上げるとしたら、ここ最近欠けている“年上の男性からの愛情”くらいだが、それでもやはり、無いと思う。
「…早く、逃げないと…」
そんな筈は無い、惑わされるなと、そっと目を逸らした。
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拉致監禁された異常な状態の中で、毎日毎日愛されている内に洗脳され始めた王子。
戦友始めました!
ネタバレを含むプレイ日記はまた別に畳んで書きますが、KG見ておくとニヤニヤ出来ますね…
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